こんな大仰な装置作らんでも、ドラえもんに頼めば薄型テレビのサイズで…。
『デデデデン♪タイムテレビ~~』
そんなツッコミ(?)を入れたくなってしまう映画「デジャヴ」。
他にも、「暴れすぎ」とか「恋しすぎ」とかツッコミたくなってしまうが……。我慢我慢……。
前日に、同じくタイムスリップ物の「ドニー・ダーコ」をDVDで見たんだが、「デジャヴ」の方が遥かにわかりやすく、アクションたっぷりで、スピード感のある映画である。
サスペンスと思って見てたら、途中からSFになってしまって驚いた視聴者も多かったのでは。
「デジャヴ」というタイトルの理由が、終盤になって明かされていくのが、見ていて心地良かった。
デジャヴ体験はむしろ見る者のために用意されているのである。
ダグの捜査にクレアが絡むことで、まさかという事態が頻繁に起こるが、それでも物語はあらかじめ定められたシナリオを突き進み、その途中でいくつかのかつて見たシーンを別の視点で再現するのである。
あるいは、序盤でほっとかれた疑問や謎。
それらが実は、シナリオを語るための要素だったということ。
ジグソーパズルのピースをはめ込んでいく感覚に似た、発見と喜びの時間であった。
しかし、映画「タイムマシン」では結局、過去を変えることはできなかった。
だから、この映画、「タイムマシン」の論理でいけば、矛盾していることになる。
これ以上はネタバレなので、書かないが……。
ポーラ・パットンがカワイくてセクシー。
一言:『捜査』なのか『覗き見』なのか……まあ、どっちでもいいじゃん♪
★★★☆☆
デジャヴ
DEJA VU
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル
配給:ブエナビスタ
2006年、アメリカ
2010年6月19日、自宅にて鑑賞。
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