c6b738b8.jpg

燃え盛る炎の中で語られる、一つの人生。
 
 
 
『炎のメモリアル』
2010年7月11日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
炎の燃え盛る建物に飛び込み人命を救助する消防士の物語。
ジャック・モリソンは火災現場から逃げ遅れた者を救出するが、
突如床が崩れ落ち、ジャックは転落、怪我を負ってしまう。
遠ざかる意識の中で彼が見たものは、懐かしい新人時代の思い出だった。
 
 
 
【感想】
けっこう面白いんじゃないだろうか。
 
コテコテの熱血消防士ものを想像しながら見たけれど、やはりコテコテだった。
初出動、仲間との死別、妻との不仲、いろんな要素が詰め込まれて、とてもコテコテ(笑)
しかし、飽きが来そうで来ないのは、物語の構成がちょっと凝っているからかな。

序盤の迫力ある火災現場の救出劇。しかし、運悪く建物が崩れ転落、主人公は絶体絶命のピンチ。
だが、突然の場面転換で、主人公ジャックが『ラダー49』に配属された日が描き出される。
 
ジョン・トラヴォルタ演じる隊長との出会い、初出動で何とか任務を果たし、さらには生涯のパートナーとの出会い。ジャックの消防士人生はまずまず幸福な出だしだった。
しかしそこで、場面は火災現場に戻ってくる。身動きの取れない体、不安、恐怖。
ジャック救出作戦が始まるが、その間もジャックの過去の回想は続く。
なるほど確かに『炎(の中)のメモリアル』……。
 
この、過去の回想を挟みこむという手法が、序盤で起こった絶体絶命の状況を、うまいこと最後まで緊張感を保ったまま繋いでいる。
ジャックは助かるのか、助からないのかということを、およそ2時間に渡って心配させ続けるのだ。
これって面白い構成だと思う。
 
 
 
何よりも「火事」がものすごい。その量も、勢いも。CGはまったくと言っていいほど使ってないようだ。
鈍感な僕でさえ、「燃やしすぎじゃないか?」ってくらい火事のシーンが多い。
いろんな建物が、飽きるくらい火事になる。その度にジャックたちは火の海に飛び込んでいく。
 
なにか、アメリカ映画の底力を見せつけられた思いだ。
 

さらに、欧米的なムードを感じたのは、仲間の消防士が死んでしまったエピソード。
葬儀のシーンで同業の消防士たちが整列して敬礼をするシーンなどは、戦争映画や刑事ドラマなどでよくあるシーンで、誇り高い、勇敢な男だった、と言って死者を弔う。
アメリカは、『誇り』というものをとても大事にする国だな、ということを改めて感じた。
 

消防隊が、ホース持って火を消す班と、酸素ボンベ背負って生存者を探す班に分かれてるっていうのも、今まで意識したことなかったし、なかなか見るべきもののある映画だった。
 

一言:とにかく火の用心の心がけ。
 
★★★☆☆
 
『炎のメモリアル』
原題:LADDER 49
監督:ジョイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス、ジョン・トラヴォルタ、ジャシンダ・バレット
配給:タッチストーン・ピクチャーズ、東宝東和
2004年、アメリカ