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プロペラぜったい回ってるって思ったよ!(高速で!)
 
 
 
『ポセイドン』(2006年、アメリカ)
2010年8月14日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
大晦日の夜、豪華客船「ポセイドン」には、新年を船上で祝うため多くの客が乗っていた。
しかし、盛大なパーティーの最中、突如現れた異常な巨大波浪によって逆さまに転覆してしまう。
運良く生き残った乗客たちは、船長の指示の下で救助を待つが、
それに不安を感じた乗客のディランは、他の乗客数名とともに巨大客船からの脱出を試みる。
 
 
 
【感想】
1972年の映画「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク作品。
アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされる一方で、
最低の映画を決めるゴールデンラズベリー賞の最低リメイク賞にもノミネートされた作品。
 
僕は「ポセイドン・アドベンチャー」は見たことないけれど、
「リメイクは人間ドラマを大幅に省いた」と言われているのも納得できる内容だ。
 
あの、悪そうな男、絶対問題起こしそうなヤツが、割と早い段階であっさり退場してしまったのが残念。
イイヤツばかりが生き残ったせいで、男はうめきながら、女はヒステリーになりながら、
ただひたすら不可能っぽいアトラクションを踏破するだけの内容になってしまってないか。
まあ、悪いヤツが生き残ってると、それもストレスになって苦痛だからいいか。
 
 
 
映像は圧巻の一言。これを劇場で観た人は、本当に恐かっただろうね。
大波が豪華客船を見事にひっくり返し、宙を飛び天井や壁に叩きつけられる人々。
船内に供給されている電気やガスが炎になって襲ってくる。恐いのは水だけではない。
 
そういった映像の面では、非常に満足。エミー・ロッサムにも満足(笑)
「30年前の特撮技術では不可能だったことを現代のCG技術で再現」というリメイク作品に与えられた課題は、十二分にクリアしたのではないかと。
そのせいで人間ドラマが省略されたのかもしれないが、少なくとも見てる間は「人間ドラマが無いなあ」なんて考えるヒマはないだろう。
 
 
 
ただ、終盤に行くにつれて、ご都合主義というか、大雑把になってしまっていたのは、やはり気になる。
 
例えば、坊やがいなくなるシーン。
序盤のピアノの裏のアイディアは面白いが、後半の突然行方不明になるところは、
それを見つけた母親といっしょに「どうしてそんなところにいるの!?」って叫んでしまう。
で、それをディランが助けるのも、どうやってどこから……の部分がまったく省かれていて、
結局、潜ればいいだけだったの?なにを笑ってんだディラン、お前(笑)
 
序盤だけど、エレベーターはなんで上にぶら下がってたのかちょっと気になる。
上下がひっくり返ったのなら、ワイヤーは意味をなさず、普通は下にあるはず。
 
無人の救命ボートが準備万端で浮いていたのも、非常時にそうなるシステムだったとしても、ご都合に見える。
だから笑うなディラン。
 
 
 
あと、やっぱり人間描写の甘さが気になるなあ(オイ;)
あのおじいさんは実はゲイ?
元彼に完全にフラれて飛び込み自殺しようとしてたんだよね。
 
そのおじいさんが、生き残って、必死に船から脱出しようとしている……。
これはすごいドラマなんだけどね。そういう風には見せてくれない映画だった。
 
 
もうとにかく、どっぷりスペクタクルで、水とか炎の演技に体当たりで挑んだ俳優たちには敬意を表するけど、
映画としては、「とにかく疲れる」。終わったとき、ホッとした♪
 
 
一言:もっかいひっくり返って、元に戻ったのには思わず笑った♪
 
★★★☆☆
 
『ポセイドン』
原題:POSEIDON
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス、エミー・ロッサム
配給:ワーナー・ブラザーズ
2006年、アメリカ