出陣前に顔に化粧するのとか、マジかっこいい。
 
 
 

天国の青い蝶(2004年、カナダ/イギリス)

2010年9月5日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
有名な昆虫学者アランのもとに、脳に腫瘍をかかえ余命半年と宣告された少年・ピートとその母親がやってくる。
ピートの夢は、南米のジャングルに生息する幻の蝶「ブルー・モルフォ」を捕まえることで、かつてブルー・モルフォを捕まえたアランに、自分をジャングルへ連れて行って欲しいと懇願するのだった。
最初は断ったアランだったが、ピートの熱意に負け、母親と3人で南米へと飛ぶ。
青い蝶が見られるのは残り1週間。チャンスは数日しかなかった……。
 
 
 
【かいせつ】
“Based on true story”実話に基づいた話。
国際的に知られる昆虫学者と末期脳腫瘍を患う少年との間に起きた奇跡の実話をもとにしている。
監督は、ヒューマンドラマに定評のある女性監督レア・プール。
 
 
 
【かんそう】
ヤバい。面白い。下の方に★3つと書いたが、限り無く★4つに近い★3つである。
 
 
なんだろう、これは。
深い陰影、反面鮮やかな緑の葉、赤い花、黄色い実……。
白人の少年と南米原住民の少女。
車椅子というハンディキャップ。肩ぐるまというラブアンドピース。
そして森に息づく異形な生き物たち。やたら素早い毛虫!
 
まずはこの映画の映像の特異さに驚く。
虫ドキュメントなんじゃないかってくらい虫の映像が挿入される。
虫、虫、蛙、虫、蝶、虫、虫……。(蝶も虫か)
 
高校の後輩に「虫という言葉を聞いただけで鳥肌が立つ」ほど虫嫌いな女の子がいたけど、
もしその子が見たら気絶するんだろうなあ、などと思いながら見てた。
それぐらい虫がたくさん登場する。ぶっちゃけ虫を見てるだけでも楽しい映画。
「これ、エイリアンじゃん!?」っていうような虫も登場。
 
 
 
もうひとつの大きな魅力が「精神性」をしっかり描いていること。
現地の村の女の子はまだ幼いながらも、土着の文化をしっかり継承していて、アメリカのキッズとは全く違った価値観の中で生きている。
そこの描かれ方が良かったので、脇役なんだけれど、立体的な人物像が見れた。
 
 
さらにはジャングルにもまるで精神があるかのように描かれている。
ブルー・モルフォは無邪気にいたずらをする“妖精”そのものといった感じだし、
ピートを助けてくれた者たちも霊的な存在のようで神秘的だった。
 
 
 
しかし、この映画すごく惜しいことに、“Based on true story”である。
 
つまり、ラストがとても残念だったのである。僕としては。
 
「じゃあ、どうなって欲しかったの?」と聞かれると明確な答えは無いけれど、
実話であるがゆえに描けた作品であり、実話であるがゆえに描ききれなかった?映画だと思う。
 
ラストがものすごく惜しかった。だから★3つ。
 
 

★★★☆☆
 
『天国の青い蝶』
原題:The Blue Butterfly
監督:レア・プール
出演:ウィリアム・ハート、マーク・ドネイト、パスカル・ビュシエール
配給:東芝エンタテインメント
2004年、カナダ/イギリス