「フロントミッション」シリーズは、近未来の地球を部隊にヴァンツァーと呼ばれる兵器(ロボット)に乗って戦うという、ロボット戦術シミュレーションRPGです。


自分は、「1」を未クリア、
「3」「4」「5」をクリア、
「Mobile(携帯版)」に挫折、
という、生粋のフロントミッション・マニア(?)であり、
現在「フロントミッション・フィフス」をハードモードでプレイしてます。


このゲームの最大の魅力は、
・胴体、両腕、脚部、バックパックを自由にセットアップし、オリジナルの機体を組める
・ショットガン、マシンガン、ライフル、ミサイル、格闘武器など多種多様な武器を装備する
・戦闘では、各機体に近接戦闘、遠距離支援などの役割を与え、任務達成を目指す
以上だと思います。

特に戦術面に関しては、「3」あたりから役割がハッキリしだし、「4」では職種なるものも登場しました。
「1」では、結局、一番強いパーツとウェポンがあり、最終的にはどの機体も同じようになってしまう、
FFの「4」や「5」のような現象が起こっていましたが、
フロントミッションの「4」では、ランチャー(遠距離支援型)として登場した機体・キャラクターは、最後までそれに長けており、ストライカー(格闘型)の機体は最後までパンチ放ってました。(2週目以降は他の職種に挑戦する余裕が出てきます。)

「4」の職種システムをさらに、深化させたのが「5」のスカウト・システムです。
USN軍の小隊長である主人公は、基地や空母の中で生活している軍人をスカウトすることができます。
スカウト対象者にはあらかじめ職種や性格が決められており、同じ職種で統一したり、バランスと柔軟性にこだわってみたりすることができます。

すべての機体をバランスの取れたアサルトタイプに変更し、同じカラーリングにして統一感を出したり、ランチャーの機体を増やして敵が接近する前にダメージを与えたり、ステージの状況ごとに自分なりのクリア方法が見つかる面白いゲームです。

ちなみに、ハードモードでは敵がやたらと強いため、回復担当のメカニック機体を常時2体配備して、残りの4体をステージに合わせてストライカーで統一したり、アサルトを増やしたりしています。

同じロボットSRPGでも、「スーパーロボット大戦」や「Gジェネレーション」シリーズとは違い、
派手さに欠けますが、その分、タクティクスの面で楽しめます。



もう一つ、私個人が感じる魅力として、
・架空の土地や星でなく、我々の住む世界の現状を踏まえたうえで、近未来の世界を描いている。
ということです。

「1」こそ、ハフマン島という架空の島を部隊に話が展開しますが、主人公が属するOCUとそれに敵対するUSNはそれぞれ、日本を含むオセアニア周辺の各国と、アメリカを中心とした南アメリカを含む連合国家です。
「3」では日本人の少年がひょんなきっかけでオセアニア・東アジアを放浪(?)する物語が展開しますし、「4」では、EC連合(ほぼ現EU)内で起こった事件と、南米ベネズエラの独立問題が、共通の敵ザーフトラ(現ロシア?)でリンクします。
「5」では、今まで独立していた各ストーリーを、一人のUSN兵士の体験を通してフィードバックすることが出来ます。

特に、「4」「5」の会話パートでは、政治的な話や駆け引きが見られ、それは、現在の世界の状況や政治のやり方に非常に似ている、と思います。

私は、そういう、バックボーンがしっかりしているシナリオが好きらしく、
確かに、ガンダムOOや漫画「EDEN」もバックボーンがしっかりしています。

ちなみに、フロントミッションでは、日本はOCUに属し、ガンダムOOではユニオン(南北アメリカ大陸)の経済特区にされていて、非常に興味深いものがあります。
果たして、実際には日本はどちらの陣営につくのか。
どちらにせよ、日本だけで生き残る力は無いでしょう。